2008年10月13日月曜日

会報かわうそ11号 1995年10月12日発行

会報 かわうそ 11号    
           [発行責任者]    
            清流球磨川・川辺川を未来に手渡す
            流域郡市民の会 会長 池井 良暢   
              1995年10月12日発行

◆川辺川ダム事業審議委員会に
        あなたの声を!
 建設省は、川辺川ダム計画の目的や事業内容を再検討するために「川辺川ダム事業審議委員会」を設置しました。この審議委員会は、地域住民の意見を事業に反映させ、事業計画の変更や中止の判断を下す場合もあるといいます。手渡す会では、審議委員会の白紙撤回を求めていますが(同封のニュースをご参照下さい)住民の意見を伝えるために、皆様方に下記のような事をご提案します。
          熊本日日新聞 1995.9.7

■同封の「意見申出書」と「原稿用紙」にあなたの意見を書かれて、ダム審議委員会に郵送してください。(詳しくは、別紙を御覧ください) 
■ご家族・ご友人にも、是非おすすめ下さい。
  郵送先は…  〒812  福岡市博多区博多駅東2-10-7 福岡第二合同庁舎 川辺川ダム事業審議委員会事務局あて
川辺川ダム事業審議委員会  
委員氏名   役職名      住所 
岩崎泰頴 熊本大学理学部教授 熊本市黒髪2丁目熊大理学部
江藤 孝 熊本大学法学部教授 熊本市黒髪2丁目熊大法学部 
長 智男 九州共立大学学長 北九州市八幡西区自由ヶ丘1-8 九州共立大学 
戸田義宏 九州東海大学農学部教授 阿蘇郡長陽村河陽九州東海大学農学部 
米沢和彦 熊本県立大学総合管理学部長 熊本市健軍 熊本県立大学 
福島譲二 熊本県知事   〒862-70熊本県知事(だけで着きます) 
福永浩介 人吉市長    人吉市九日町1 
高岡隆盛 相良村長    相良村四浦153 
西村久徳 五木村長    五木村西谷7035 
高田昭二郎 熊本県議    錦町一武2111 
恒松 新  相良村議長   相良村柳瀬2319 
照山哲榮  五木村議長   五木村甲2672-2


◆「手渡す会」総会の議事内容報告
 去る7月23日、「手渡す会」創立2周年を迎えての総会を、多くの会員の皆様を迎え、青井神社にて開催しました。
 まずは、池井会長の挨拶。その後、重松事務局長の一昨年8月「手渡す会」創立以来の2年に及ぶ経過報告。本当にいろいろなことがありました。2年前、ここまでこの運動が進展するとはだれが予測したでしょう。会計報告、監査報告の後、議事に移りました。会則の一部改訂、役員選出、今後の運動方針、を話し合いました。その後、ダム審議委員会への対応や、今後どの様にして川辺川ダム問題を球磨川流域や県内に広げていくか等、積極的な意見交換が行われました。
 会長に池井良暢さん、事務局長に重松隆敏さんが再選されました。以下、当日の議事内容の報告を致します。
       日弁連人権擁護大会「清流をわれらの手に」(高知)に参加
        1995.10.19 手渡す会撮影
日弁連大会(高知)に参加した手渡す会スタッフ
後列左から先田さん、木本さん、原さん、東さん、西さん、原さん、岡さん、大山さん  前列左から古川さん、倉田さん、重松さん、梅山さん、佐東さん

       早明浦ダムの看板を見る重松さん 1995.10.20 手渡す会撮影
     早明浦ダム下流の濁水 1995.10.20 手渡す会撮影
◆12月17日(日)「週刊金曜日」大講演会、
     人吉カルチャーパレスにて開催!
豪華ゲスト 本多勝一(ジャーナリスト、週刊金曜日編集長)
        佐高 信(ジャーナリスト、週刊金曜日編集委員)
        野田知佑(カヌーイスト)        
        保母武彦(宍道湖干拓を中止させた島根大学教授)    
        宮崎よし子(女優)(交渉中)        
        椎名 誠(作家)(交渉中)
 テーマ「川が育むふるさと-今ダムを考える」 「週刊金曜日」という雑誌をご存じですか?市民の立場に立ち、各地の住民運動も支援している創刊2年を迎える雑誌です。その週刊金曜日の主催で、人吉で大講演会が開かれることになりました。豪華ゲストが、川辺川ダム問題をずばりと斬ります。これは、ダム問題を全国に広めるまたとないチャンスです。どうか皆様、12月17日(日)の午後は、ご予定を空けておいていただけないでしょうか。詳細は、11月末頃ご連絡いたします。実行委員にも是非ご参加下さい。みんなのアイデアを集めよう!
第2回実行委員会
◆カルチャーを満員にしよう!
 日時 10月22日(日) PM7:00~8:30
 場所 くま川ハウス(人吉市中河原)

◆編集後記
 今年の夏も清流を求めて、川辺川は多くの人々で賑わいました。ダムができれば、こういう風景もなくなります。私たちの運動の原点になった「再考・川辺川ダム」を書かれた毎日新聞記者の福岡賢正さんが、福岡に転勤されることになりました。5年間、本当にありがとうございました。福岡さんの最新記事を同封しました。多くのマスコミがダム問題を「環境か、開発か」という視点でとらえているように思いますが、これを読めば「開発」どころか取り返しのつかない「負の遺産」を次の世代に残す事になるのがよくお分かりになると思います。回りの人にも薦めて下さい。ダム審議委員に、皆様方の声を是非伝えてください。一人一人の声で、私たちの宝を守りましょう!(N.O.)