〔発行責任者]
◆福岡賢正著「国が川を壊す理由」
毎日新聞人吉支局の福岡賢正記者が、平成3年の8月から翌年の6月まで、同紙の熊本版に長期連載した「再考・川辺川ダム」が一冊の本にまとまり、福岡市の葦書房から出版されました。「国が川を壊す理由~川辺川ダムは誰のものか」で、私たち手渡す会の市民運動は、この長期連載に基づく自主学習が一つのきっかけとなりました。
国営川辺川総合土地改良事業組合の臨時議会が6月10日に開かれ、事業の計画変更に対する対象農家の同意取得の割合が全体で9割を越えたと報告されました。多くの農家は、「今以上水は欲しくない」といっていることは、昨年の秋から私たちも多良木町を中心に農家を回って確信を持って言える事です。ところが農家の9割以上が利水事業に同意しているのです。
6月4日、人吉市の第一映劇を会場に、「第6回海・山・川を守る九州住民運動交流集会」が開催されました。会場には、九州各地から集まった自然保護団体や郡市民など百人以上が参加しました。午後の部では、九州各地からの報告の後、参議院議員・紀平悌子氏ほか5名による「巨大プロジェクトの問題点」をテーマにパネルディスカッション。夜の部では、理学博士の生越忠氏(元和先太教授)の講演。「ダムサイト予定地周辺の地質は四万十層で、固いがもろくて崩れやすい」等、川辺川ダムの問題点をずばり指摘されました。
中島康さん、宮崎公一さん、西村秋二さんら
◆子守歌の里・五木と
清流球磨川を守る全国集会
7月30日(土)カルチャーパレス大ホールにて開催します!
7月30日(土)カルチャーパレス大ホールにて、川辺川ダム建設計画の凍結を求める2000人規模の全国集会を、「水源開発問題全国連絡会」との共催で開きます。私たち流域郡市民の会も発会以来約1年が過ぎようとしています。一方、ダム本体工事は来年度着工ともいわれており、ここがこの市民運動の正念場ともいえるでしょう。
集会には、現在村ぐるみでダム反対運動に取り組んでおられる徳島県木頭村の藤田村長と、福岡県星野村の高木村長をゲストに迎える予定です。詳しい日程や内容は、次号の「かわうそ」でお知らせしますが、一人でも多くの参加者を集めることが大きな課題になってきます。どうか皆様、7月30日は予定を空けておいていただけないでしょうか。7月30日を境に、この市民運動を大きく盛り上がらせ、何とかダム本体着工を食い止めましょう。
◆<ま川ハウスイベントのご案内
6月24日(金)PM7:30会場 (持ち込み企画) KEITA(けいた)コンサート ¥1,500-
6月27日(月)PM7:30~9:30 「球磨の野の花を押し花で…」 重松美代子先生が指導してくださいます。
7月9日(土)PM7:30~ 「球磨の源流を語る…写真とヤマメと魚と」
渓谷源流会 鮒田一美氏を迎えて、飲みながら
7月15日(金)夜 (持ち込み企画) 甲斐あきひろコンサートinくま川ハウス (実行委員募集中です)
7月24日(日)AM7:00~ 川辺川を守ろう!アユ友釣り大会 柳瀬橋下流の河原に集合
10月1日(土)2日(日) 野田知佑と川下りを・カヌー集会
ご連絡は、人吉市中川原 くま川ハウス 電話0966-24-9929
くま川ハウスでの親睦会 1994.6.4
当時の中心スタッフ宮田さん、原さん、上渕さん、神宮司さんら